iid イベント事業

＜ホスト・モデレーター＞
大和合同会社 代表 大和 倫之 氏

＜第6回ゲスト＞
Managing Director, Moto Business Service India Pvt. Ltd. 中尾 浩 氏

シリーズ第6回は、南インド・ベンガルールから新興国向け新規事業に挑むヤマハ発動機の取組みについて紹介する。

ヤマハ発動機株式会社は南インド・ベンガルールに2021年3月、モビリティを使ったサービス事業の拡大を目的とした新会社「MOTO BUSINESS SERVICE INDIA Pvt. Ltd. （以下、MBSI）」を設立した。レンタルサービス事業者やフリートオペレーターといったモビリティサービスプロバイダーの勃興する同地に拠点を構え、関連事業者への車両貸与を中心としたビジネスの可能性を模索・追及している。特に小規模・零細事業者の多いインド・新興国においては、金融機関で借り入れができるだけの信用力に欠いたり、例え借り入れできたとしても金利が割高だったりして、事業拡大に必要十分な台数を確保するのに困難が伴うのが常だ。伝統的な車両メーカーの立場とは一線を画した新規事業として、この現状に取り組もうというのがMBSIの試みだ。

MBSIが対象とするのはいわゆるMobility as a Service (以下、MaaS) 分野であり、目下のインドではシェアリングサービスやタクシー、物流事業者等として多彩なプレイヤーが続々と誕生している。MBSIで車両を購入・資産化した上、メンテナンス等を含めた一連のサービスとして貸与することで、MaaS事業者の成長に向けた投資のハードルを下げることができる。加えて、車両管理やメンテナンスにまつわる就労機会も創出することで、新たな事業モデルに挑戦する市場を共に育て共に成長しよう、という思いが背景にあると感じられる。その結果、「ヤマハ発動機のバイク」を求める市場が大きくなって欲しい、という目論見だろう。

更にMBSIが特徴的なのは、必ずしも「ヤマハ発動機のバイク」に拘っていないところだ。同社がサービスに供する車両は、特にOEMブランドに制限を設けていない。二輪か三輪か四輪か、乗用か貨物か、内燃かEVかすらも問わず、原則的には、対象となるMaaSプレイヤーが望むメーカー、モデル、タイプの車両を手配し提供しているという。

2022-2024年に掛けての新中期経営計画において、新規事業と成長事業を戦略事業領域と位置づけるヤマハ発動機は、将来のコア事業に育てるための経営資源を積極的に配分するポートフォリオマネジメントを進めている。新規事業のひとつであるモビリティサービスビジネスとして、今後もインド・アフリカその他の地場企業との協業に基づくアセットマネジメント事業を拡大していくという。

１．インド自動車リース市場の見方（モデレータ・大和、5分程度）
２．MBSIのインド事業、参入の狙い（ゲスト・中尾氏、40分程度）
３．登壇者による対談、視聴者からの質疑応答（15分程度）

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https://response.jp/article/2023/07/26/373624.html

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株式会社イード

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