終了
ドイツ自動車業界のEVシフトに立ちはだかる障壁
- 開催日時:
- 2024年8月27日(火)16:00~17:30
- 会場:
- オンラインセミナー
- 参加費:
- 24,750円(税込み)
本セミナーは終了しました。
申し込みはこちら
講師:在独ジャーナリスト 熊谷 徹 氏
ドイツでは2019年からの4年間で、BEVの新車登録台数が約8.7倍に増えた。しかし同国の自動車業界には重苦しい空気が漂う。ショルツ政権は、過去の予算措置が連邦憲法裁判所によって違憲と判定されたために歳出削減を迫られ、BEVの購入補助金を2023年12月に突然廃止した。このため2024年1月のBEV登録台数は、前月比で半減した。同国のBEVは高価格のために売れ行きが伸びず、使用されている乗用車数に占める比率は約3%に留まっている。
中国からの集中豪雨的な輸出を恐れるEUは、7月4日に中国製BEVに暫定的な追加関税を適用。中国に依存するドイツ自動車業界は「貿易紛争に発展する」と関税適用に強く反対した。ドイツはEUに2035年以降も合成燃料を使う新車の販売を認めさせようと努力してきたが、EUは困難な条件を科し、ドイツに衝撃を与えた。自動車部品メーカーはモビリティ転換の余波で従業員削減を開始している。
本セミナーは、34年前からドイツに住む元NHKワシントン特派員が、自動車業界の最新の状況を現地から報告する。
1.ドイツのEVシフトの現状(政府目標、新車登録状況、充電インフラ)
2.ショルツ政権がBEV購入補助金を突然廃止し、新車登録台数が激減
3.EUの対中追加関税にドイツは猛反対
4.欧州自動車工業会は、BEVに固執。「後戻りはあり得ない」
5.ドイツが重視する合成燃料にEUが高いハードルを設定。実用化は絶望的か
6.欧州議会選挙での保守・極右躍進とEUの自動車政策
7.質疑応答
主催
株式会社イード
オンラインセミナー概要
・Microsoft Teamsを使用したライブ配信です。アカウント無でもPC、タブレット、スマホなどから視聴可能です。
・セミナー中は音声での会話はできません。webで質問を記入して講師に質問ができます。
・開催前日(土日祝の場合は前営業日)の夕刻に視聴用のURL、PDF資料、質問記入先を準備いたします。
注意事項
・オンラインセミナーは、インターネット経由でのライブ中継ですので、回線状態などにより、画像や音声が乱れる場合があり、また、状況によっては、講義を中断し、再接続して再開する場合があります。
・万が一、インターネット回線状況や設備機材の不具合により、開催を中止する場合があります。この場合、受講料の返金や、状況により後日録画を提供すること等で対応させていただきます。
・参加費は1名につき24,750円(税込)です。複数名で視聴する場合は視聴する人数分のお申込が必要です。
講師プロフィール
講 師
熊谷 徹 氏
在独ジャーナリスト
1982年 早稲田大学政経学部経済学科卒業後、日本放送協会(NHK)に入局
1987年 日本放送協会報道局・特報部(国際部)に配属。
1988年 NHKスペシャル「アメリカで何が起きているか:誰もが誰もを訴える」取材(アメリカ各地)
NHKスペシャル「アメリカで何が起きているか:ブッシュ大統領候補」取材(アメリカ各地)
1989年 NHKスペシャル「過ぎ去らない過去」取材( ドイツ・ポーランド)昭和天皇崩御取材(東京)
1989年 日本放送協会ワシントン支局に配属。
米ソ首脳会談、米ソ外相会談取材(モスクワ・ワシントン・マルタ)
サンフランシスコ大地震取材、ベルリンの壁崩壊取材、
NHKスペシャル「代理母産業」取材(アメリカ各地)
1990年 NHK退職後、ドイツ・ミュンヘン市に移住。
ドイツ統一後の変化、欧州の安全保障問題、欧州経済通貨同盟などをテーマとして取材・執筆活動を行う。
主な執筆誌「朝日ジャーナル」、「世界」、「中央公論」、「エコノミスト」、「アエラ」、「論座」など。
【主な著書】
「脱原発を決めたドイツの挑戦・再生可能エネルギー大国への道」(角川SSC新書)、「偽りの帝国・緊急報告フォルクスワーゲン排ガス不正の闇」(文芸春秋社)、「日本の製造業はIoT先進国ドイツに学べ」、2007年「ドイツは過去とどう向き合ってきたか」で 平和・協同ジャーナリスト基金(PCJF) 奨励賞を受賞し、現在28冊目の本を執筆中。
【連載中の主なメディア】
新潮社フォーサイト、日経ビジネス、日経ESG、朝日新聞社SDGs Action !、毎日新聞出版エコノミスト、日刊工業新聞、電気新聞、保険毎日新聞
本セミナーは終了しました。
申し込みはこちら