カーボンニュートラル再設計2026:BEV一本槍の終焉と“新世界戦略マップ”~2030年に向けた処方箋~
- 開催日時:
- 2026年2月4日(水)10:30~12:00
- 会場:
- オンラインセミナー
- 申込締切:
- 2026年2月2日(月) 12:00
- 参加費:
- 24,750円(税込み)
<講師>
KPMGコンサルティング株式会社 プリンシパル 轟木 光 氏
COP30後、カーボンニュートラルは「理想の一本道」から「現実の分岐図」へと変わりました。背景には、次のような世界的な動きがあります。
•米国:政策の方向転換
•欧州:BEVの見直しと、新たな小型車枠組み「E-car」の導入検討
•中国:BEV補助金の縮小、国内淘汰と輸出圧力の強化
•日本:OEMによるBEV投入攻勢
•インド:市場拡大への期待
これらは単なる個別の出来事ではありません。企業の投資判断、商品戦略、地域配分を同時に揺さぶる「構造変化」です。
そこで本セミナーでは、地域ごとのルール変更を「背景→メカニズム→企業への影響」という流れで整理し、さらに2030年に向けた複数のシナリオを踏まえて、BEV、HEV、ICE+CN燃料など、何にどこで投資すべきかを再設計するための視点を提示します。
まず、カーボンニュートラルが企業にとって単なる「努力目標」ではなく、資本コストや規制対応、供給網の持続性を左右する「経営条件」へと性格を変えた現実を出発点とし、COP30後に広がる空気感を踏まえて、投資家が将来の不確実性を織り込み、割引率(=投資判断のハードル)を引き上げ始めた構造変化を読み解いたうえで、各国の状況を考察します。
米国セッションでは、政策転換が投資・規制・サプライチェーンに二重基準をもたらす可能性を示し、欧州セッションではBEV市場の変調と2035年の内燃機関販売禁止の再調整に加え、E-car(小型車枠組み)の検討が「手頃な移動」を制度として取り戻す動きであることを解説し、中国セッションでは価格競争の激化と補助金縮小局面での淘汰が進む一方、過剰生産が輸出圧力として外部に波及するメカニズムを読み解きます。
これらを踏まえ、日本セッションではBEV投入攻勢を単なる追撃ではなく、勝ち筋と罠の両面に分解して見極める必要があることを示し、インドセッションでは市場拡大期待の裏側にインフラ・制度・収益性というボトルネックが残る現実を整理し、最終的に2030年に向けて「商品×地域×投資配分」を複数シナリオで再設計するための処方箋を考察します。
1. カーボンニュートラルが「目標」から「経営条件」へ変わった
2. COP30後の空気と投資家心理の変化
3. 米国:政策転換が生む二重基準(投資・規制・サプライチェーン)
4. 欧州:BEV変調、2035年内燃機関販売禁止の再調整、E-car(小型車枠組み)検討の意味
5. 中国:価格競争の激化、補助金縮小局面の淘汰、輸出圧力の読み方
6. 日本:BEV投入攻勢を「勝ち筋」と「罠」に分解
7. インド:市場拡大期待とボトルネック(インフラ・制度・収益性)
8. 2030年に向けた処方箋:商品×地域×投資配分の再設計(シナリオ整理)
9. 質疑応答
主催
株式会社イード
オンラインセミナー概要
・Microsoft Teamsを使用したライブ配信です。アカウント無でもPC、タブレット、スマホなどから視聴可能です。
・セミナー中は音声での会話はできません。webで質問を記入して講師に質問ができます。
・開催前日(土日祝の場合は前営業日)の夕刻に視聴用のURL、PDF資料、質問記入先を準備いたします。
注意事項
・オンラインセミナーは、インターネット経由でのライブ中継ですので、回線状態などにより、画像や音声が乱れる場合があり、また、状況によっては、講義を中断し、再接続して再開する場合があります。
・万が一、インターネット回線状況や設備機材の不具合により、開催を中止する場合があります。この場合、受講料の返金や、状況により後日録画を提供すること等で対応させていただきます。
・参加費は1名につき24,750円(税込)です。複数名で視聴する場合は視聴する人数分のお申込が必要です。
連絡先
お問い合わせはこちらから
講師プロフィール
講 師
轟木 光 氏
KPMGコンサルティング株式会社 プリンシパル
日系自動車メーカー、日系総合コンサルティング会社、監査法人系コンサルティング会社を経て、現職。自動車関連産業を中心に、商品戦略、技術戦略、新市場参入戦略などの戦略に関するプロジェクトに従事。専門領域は自動車関連産業、エネルギー及びモビリティの戦略構築など。公益社団法人自動車技術会エネルギー部門委員会委員。著書に、「EV・自動運転を超えて日本流で勝つ(日経BP)」、等。